27.気球に乗って |
夜が明けた。体調は完調には程遠いが、昨日よりはだいぶマシ。これから最後の目玉バルーンサファリだ。気球に乗って空からのサファリというわけ。いろいろあるものだと思うが、生態系への影響を考えると、ヘリを飛ばすよりずっといいことは確かだろう。 値段はバカ高くても、人気があり、この日も定員いっぱいの参加者(15人くらい)だ。まだ暗い空の下を近くの気球乗り場まで移動する。 到着するとすでに派手な炎をぶちあげながら準備態勢に入ってる。しかし派手な色の気球だ。 僕達が乗り込んでみると見事にぎゅうぎゅうづめで、これでほんとに飛び立つのかと不安にかられたが、意外にもあっさり浮き上がる。ちょっと肌寒いぐらいだけど、気持ちがたかぶっているせいかあるいは頭の上で派手に燃えている熱気のおかげか、さほど気にならない。気球はゆっくりゆっくり空に上がっていく。 |
28.空中散歩中 |
空から見るアフリカの大地もまた格別。広大な大地を動物達が移動していく姿はすばらしい。たまらなくアフリカを感じる瞬間だ。この静かでゆったりとした移動は空からアフリカを感じる手段としては最適だと思う。 気球は時に上昇し、下降し、また速度を上げ下げしながら、30分ぐらいも飛行を続けただろうか。その後出発点には戻らず、国立公園内の安全な平地に着地した。 ロッジの人達も心得たもので、すでに車が来て朝食の準備をしている。大自然の中で食べる朝食というのも開放感があって良い。体調よければもっと良かったのだが。 パン用のジャムに山のようなハチがたかってしまってちょっと異様な光景だった。 |
ケニアの旅
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