@ 朝 | |
いよいよ最後の日。 朝、今日は早朝トレッキングは無いけど、自然に目がさめた。サロンに上がってみたが、誰もいない。でもクルーのみんなはすでに掃除やら何やらで忙しそうだった。みんなに挨拶しながらコーヒー飲んでぼ〜っとする。 ふっと海を見ると、アシカが何匹かヨットの周りで楽しそうに遊んでる。すっかり見なれたアシカ達だけど、これで最後だと思うとまた別な気持ちもわいてくる。もちろんアシカはそんなことまったく気にもせず楽しそうに遊んでる。たまたま通りかかった船長としばし語る。 そんなことしてるうちに他のみんなも一人二人起きだしてきた。 |
B 空港で | |
飛行機までは時間があるので、6人でしばらくサン・クリストバルの町を散策する。ボリバーは休憩すると言い残しどこぞに行ってしまった。しかし想像以上に何もないさびれた町だ。いやさびれたっていうのは適当じゃないかもしれない。サンタ・クルス島のプエルト・アヨラよりアクセスが良い(空港に近い)ので、この先一気に発展する可能性がある。ま、10年後はいざ知らず、今のところはのどかな漁村といったところ。
町での短い時間が終わったらいよいよ空港に移動だ。といっても近いのであっという間に到着。 空港は来たときよりも混んでいた。今日は妙に天気が良くってちょっと悔しい感じ。でも考えてみれば僕達が到着した日も快晴だった。曇りでもあんなに楽しんだんだから良しとするか。 出発まではだいぶ時間があるので、待合所でみやげ物など物色しながらのんびり。おりしも到着便から降りてきた乗客が列を作ってゲートから出てくる。驚いたことに僕の持っていたアルタ号のバッジをつけた一団が外に出てきた。全部で12,3人。そう、お察しのとおり今日から一週間のクルーズを始めるグループだ。僕達はわずか6人で「ラッキーだったよねぇ」と確認しあう。聞く所ではその翌週、翌々週は満員(16人)だそうだ。ちなみにボリバーはいったんお休みで次のグループのガイドはしないとのこと。 |
C うちへ帰ろう | |
マレク&ヴァージ夫妻はグアヤキルで降機してペルーへ。エリカ&トレイシー組はキトまで行った後アマゾン方面へ、キャサリンは僕の一日後の便でヒューストンへ。そして僕は今晩キトからヒューストンへ。みんなばらばらだ。そうそうガイドのボリバーはグアヤキル在住なのでグアヤキルまで一緒に行った後、降機。みんなで固い握手して、ついでに抱き合って、1人ずつお別れした。 そろそろ宴も終わりだ。夢が去った後に現実が残る。このクルーズ体験はいろんな意味で貴重な体験だった。期待以上にガツンと来た。そしてこの旅の経験を糧にまた明日からがんばれる。 みんなが去って、人気もまばらなキト空港で、僕はぽつんと、でも力強くつぶやいた。 「さぁ、うちに帰ろう」 |
8. 旅行記 | ||
(2) 旅行記 2003年5月4日(日) | ||
@ 朝 | ||
A さようならアルタ号 | ||
B 空港で | ||
C うちへ帰ろう |
A さよなら、アルタ号 | |
朝食を済ませ、いったんみんな荷物の整理に部屋に戻る。飲んだお酒の清算やチップの支払いを済ませる。アンケートも記入。もちろん「最高」って書いた。 みんなでヨットの内部をもう一度歩き周った。距離と金額を考えると再び利用することは考えにくい。しっかり目に焼き付ける。 荷物は別途空港まで運んでもらえるので、僕達は体一つでパンガに乗り移った。クルーのみんなに手を振りながらパンガが離れていく。最後はあっけないもんだ。 |
あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記−
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