29.感じのいい宿とは
今回宿のことにあまり触れていないのは、これまで泊まって来た2軒とも期待はずれだったからだ。特に昨日の宮之浦の民宿は、「るるぶ」にも掲載されていて客も多かったが、宿に入ってすぐのカウンターで名前を確認した後、「じゃ、カギここにおいときますから」と言って、あっけにとられてる僕を尻目に、さっさと別の仕事に行ってしまった。民宿である以上過剰なサービスを求めるのはお門違いだが、だからと言っても迎える側にも最低限のマナーはあるはずだ。

一人旅の客というのは基本的に迎える側からすると、「無いよりマシ」という感覚なのかもしれない。そのせいか接客態度などにその宿のほんとの姿が見えるような気がする。

最後の宿は昨日に続いて安房の観光案内所に紹介してもらった。さすがに前日の経験が効いたのか、思わず「家庭的な雰囲気の宿がいい」と注文を出してしまった。案内所の人も困っていたようだが、わからないといいつつも「杉の子」という宿を紹介してくれた。

18:00過ぎと少し遅れて宿に入ったが入り口すぐに小さい食堂があって客が食事している。ちょっととまどったが、宿の人がきっちり部屋に案内してくれて、そのまま食事まで導いてくれた。食事も旅館風の食事では無く、普通の家庭的な食器に暖かい料理を出してくれた。実はその日の宿泊客は、僕以外はとある市の市会議員さん一行であったことが後で判明するのだが(最初はどっかの建設会社の人夫かと思った)、楽しい人たちで久しぶりに宿で楽しい時間を過ごすことができた。

最初からここに来ていればと、残念なことしきりだった。次回行くときは最初からここに泊まりたいもんだ。
30.帰途
翌朝、台風は随分接近していた。波浪警報が出ているため、船は全便欠航が決まっている。だが空は大丈夫なようだ。宿の居心地が良かったので飛ぶのが少し残念な気もしていたのだが。屋久島空港は、船欠航のあおりでたくさんの人がキャンセル待ちをしていた。
 
名残は惜しいが、帰りは必ずやってくる。僕は気持を切り替えるように来たときと同じYS11のプロペラ機に乗り込んだ。
雲水風、ちょっと白すぎか?
雲水峡の滝をどうぞ
31.今思う
台風のおかげで全体的に天気が悪く、また日程を短縮しての旅になってしまったが、それでも屋久島は十分に楽しかった。土地の人ものんびりしていて過ごしやすかった。

宮之浦岳や屋久杉ランド、トローキの滝など今回見損ねたポイントもまだまだある。それに海亀の産卵はいつか見てみたいものだ。これはやはり近いうちにまた行かなくてはいけないぞ。

こうやって都会での日々を過ごしてると、山の中を歩きまわってたのが懐かしい。大変だったのに楽しかった想い出しか無い。雨が降っていたことさえそうだ。案外来年の夏頃にはまたカミヤマレンタカーの車で民宿「杉の子」に泊まりながら屋久島を駆けまわってる僕の姿、あるかもしれないなぁ。 

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屋久島



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