滞在記 帰国後のコメント
8/24(日) マリアンの指示 
 

金曜日のクラスで。
マリアン先生の出した指令は、
「今から学校を出て、外に居る人に年齢や職業や今やってることやこれからの予定などをインタビューしてきなさい」んなわけで、僕はイギリス人のサイモンといっしょに近くのオフィスにいた人に聞いてきました。中にはえらく無愛想なおっさんもいて、今何をしてますか?「仕事してるよ」仕事の後とか普段は何をしてますか?「仕事してるよ」今後の計画とかありますか?「仕事するよ」と、素敵な答えをいただきました。相手のおじさんにしてみたら、昼間っから仕事もしないで何をつまらんことを聞きにきてるんだ、ぐらいの勢いはあったのかもしれないですけど。ま、なかなかおもしろい経験でした。いかにも西欧的な授業ですね。噂には聞いてましたが、やっぱりこういうのは面白くっていいですね。ただ、日本で外に出かけていくようなのをやろうと、やれ危険だのと教育委員会が噛み付いたりして、なかなか難しのかもなぁと思います。

ローラおばあちゃんの料理はやっぱり美味しいと評判らしく、金曜日に学校から帰ると、見知らぬ女の子が5〜6人ならんでラザニアを食ってました。近所の子達らしいのですが、そんなのいきなり目の前に並ばれたら緊張しちゃうじゃないですか。しかもその女の子達のパワフルでやかましいこと。ひたすら圧倒されました。ラザニアはむっちゃうまかったです。おばあちゃんの料理は平均点高いですけどその中でも一番。スペインの女性ってうちら日本人からしたらちょっと恐い顔に見える人多いんですよねぇ(実際恐いが)でもほんとにパワフル。呆然として苦笑いするしか無かった僕の顔を想像してみてくださいませ(笑)

こういう授業って噂には聞いてたけど、実際に自分がやるとなるとあせってしまいます。日本語ならまだいいんですけどね。緊張して言葉も出てこないし。結局サイモンにずいぶん頼ってしまいました。日本でこんな授業ほとんど無かったなぁ。僕自身は別に西洋崇拝者でもないし、最近ではむしろ多くの部分で日本は優れているとすら思っているのですが、でもそうは言っても明らかに外国の方が優れていると感じる部分もいろいろあって、これはまさにそういった部分でした。

スペインの女性、すごいパワー。がつがつ食って機関銃のようにしゃべる。色気もへったくれもあったもんじゃ無い。やっぱ女性は日本のほうがいい・・・かな?


8/25(月)  
  

今日は新しい生徒が来てましたが、僕の時にくらべてぐっと数が減ってました。うちのクラスに来たのも一人だけ。現在8人で、もともと定員10人なので、それほどさびしい感じは無いですけど。やっぱり8月を過ぎると生徒が減るみたいですね。そういえば、この学校でアメリカ人の生徒を見たことが無いけど、やっぱりアメリカ人は自国に先生がたくさんいるから、わざわざよその国まで来ないのかな。

今日はハードでした。僕は特別にプライベートレッスンを1レッスン入れてるのですが、午前中に疲れきってしまい、最後のレッスンでは頭が完全にショートしてました。これからこんなのが続くのかと思うと憂鬱です。ヨーロッパの方は僕ほど苦しんで無いのが悩ましい。何にしても夜はしっかり勉強しないと。

昨夜はドイツ語圏の人たちと飯を食ってました。こんなことなら大学でもっとドイツ語ちゃんと勉強するんだったと初めて後悔しました。日本の大学の授業なんて、どうしたらこんなに面白くない授業ができるんだろうっていうような内容だし、学生のやる気の無さも問題だけど先生のやる気の無さも問題ですよねぇ。

大学のときはもともと勉強するつもりも無かったのだけど。
先生責める前に自分を責めろってはあるんですけど(笑)


ヨーロッパでは有数の治安悪い国と聞いていたスペインも田舎に行けばあまり問題無さそうですね。まぁあのケニアでも田舎は比較的大丈夫だったし。都会と犯罪は切っても切れないようですね。グラナダとコルドバには行きたいと思ってるのですが十分注意します。

今年の夏は確かに暑かったみたいだけど、ここんところ秋っぽくなってきました。海も波が高いですね。

ぼくのいた学校に限らず9月に入ると学生はぐっと減ります。ヨーロッパのバケーション期間が終わってしまうので。だから生徒もお年寄りなんかが多くなります。

レッスンの方はだんだんハードになってきました。このあたりから日本人のハンデがでてくるのです。日本では1年ほど勉強してたので周りの人達よりもっとできても良いはずなのですが、ヒアリングの上達度がぜんぜん違う。向こうの人は文法はともかく何を言ってるのかはだいたい理解できてしまう。苦しみの連続でした。

ドイツ語圏の人たちは何だろうがドイツ語で盛り上がってしまう。友達のマルクスやハイジあたりはそれとなく英語で話したりしてくれるのですが、基本的にそういう気遣いをする国民性では無いようです。正直なところドイツ語なんて消えていく言語で、将来的に何の役にも立たないと思ってましたが、ドイツ語圏は意外に広いということを感じました。ちなみに学生時代に受けたドイツ語のT先生。学者としては偉いのかもしれませんが、教師としてはクソでしたな、あれは。


右からマルクス、ハイジ、僕、名前忘れたおばちゃん、ジャック。オーストリア人だろうがスイス人だろうがみんなドイツ語しゃべってました。
8/26(火) 
  オーストリア人のハイジはここに来て風邪をひいたようで授業中も鼻をぐずぐず言わせてます。昼間はクソ暑いわりに朝になるとけっこう冷えてるんですよね。

ハイジっちゃ日本のアニメはヨーロッパで有名ですけど、ハイジも逆輸入?されてかなりの知名度みたいです。ポケモンなんかもよく見かけます。ローラのうちに遊びに来たおばちゃんが、日本のアニメだと言って何度も「ちんちゃ」「ちんちゃ」というのですがさっぱりわからない。どうやら後半は「ちゃん」といってるようです。つまり「○○ちゃん」そう勘のいいあなたならもうお気づきですね。でもそのときは全くわからなかった。

そしたらおばさんが、el nino muy mal(とても悪い子)と。ぴーんと来ました。そう「くれよんしんちゃん」けっこう有名みたいです。でもあの声をどんな風に変えてるんでしょうねぇ。DVDでもあったらスペイン語の勉強用に持って帰りたいもんです。(ちなみにビデオは規格が違うのであっても日本では見られません)「くれよんしんちゃん」実はカキコした夜に実物を見ました。当然吹き替えはしてても、映像に出る日本語はふきかえられないし、ドラゴンボールなんかと違って、布団とか日本の文化もけっこう出てくるんだけど、なんか受けてるみたいですね。マルコだめですか。ああいう辛気臭いのここじゃだめだろうとなんとなく想像つきます。「フランダースの犬」もたぶん・・・日本人の持つヨーロッパ各国のイメージって
それなりにあたってるような気がします。
くれよんしんちゃんはヨーロッパでもかなり有名ですよ。あの毒っ気はかなりヨーロッパでも受けるそうで、大人も喜んで見てるそうです。布団とか畳とか全く違う文化でもわかりあえるんですねぇ。ハイジもすごく有名。いまだにボックスセットとかCMでがんがんやってるんだから大したもんです。マルコもちゃんとボックスセットで売られてましたよ。

8/27(水) ネルハの困ったところ 
 

ネルハはとてもきれいな町ですが、最悪なのはバイクがやかましいこと。スペインは二輪スポーツがとてもポピュラーなようで、スポーツのトップニュースに国際グランプリが来ます。(でも一番はやっぱレアル・マドリーかな)当然町中もバイクが多いのですが、古いか改造してるかのどちらかで、どっちもすさまじい音です。国民性かなぁと思いますが、できれば取り締まってほしい・・・。

今日の授業は各自一人の有名人を思い浮かべ、それを隣の人がインタビューして当てること。日本人にしようかと思いましたが残念ながらヨーロッパで誰でも知ってる有名な日本人っていないなぁと思い、しょうがないのでベートーベンにしました。そうなんですよねぇ。京都、富士山ですら絶対的な知名度では無いんです。日本なんてほとんど意識に無い。これじゃアルカイダも狙わないなぁと思います。ちなみにベートーベンでも当てられなかったけど。

やっぱりパーフェクトな町なんてあるわけが無くって、ネルハにもいろいろ欠点はあります。
8/28(木)  
 

近頃、交友関係を深めることに熱心であまり勉強してないのもたたっていっそう遅れ気味です。何より周りはみんな理解してるのに自分だけ聞き取れない悲しさ。折り返し点が来ましたが、来週からまた気合をいれなおしてがんばります。

昨日は学校主催のワイン試飲会でした。アルコールがダメなのに、「おもしろそう」ってだけで参加した僕は、思ったとおり最初の2〜3本だけですでに酔っぱらってしまい、後は休んでました。いろいろ詳しい説明してくれたのですが、まったく覚えてません。でもスペインにもたくさんワインの産地があることがよくわかりました。

こういう語学学校に来ると、語学を習得するのはもちろんですが、やはり、いろんな国の人と親交を深められるのが良いですね。今仲の良い人たちは今週末で一気にいなくなってしまうのですが、できればその後も連絡とって、いつかまた地球上のどこかで会いたいものです。

今週からうちのクラスに入ったスイスの子は何と16歳。ご両親はわたくしとほぼ同じ年です。若さにあふれててなんか存在自体が犯罪だよなぁと思ってしまいます。その割にすでにフランス、ドイツ、英語を話しやがるのです。むかつく・・・

ヨーロッパの人は当たり前のように3ヶ国語ぐらい話しますもんねぇ。なんかすごく自分が情けない気がします。仲のよかった人は今日帰ってしまうけど、ドイツやオーストリアは近いうちに行く気がするのでそう遠くない将来、また会えるんじゃないかと思ってます。

でも彼らにしてもなかなか日本まで来ようってとこまではいかないようです。日本の高さは有名ですね。食事とか公共交通料金、各種入場料なんかを思い切って下げないと誰も来てくれないですね。あとJR、地下鉄、私鉄あたりの料金体系をもっとそろえて単純なものに(当然やすく)しないとダメだ〜。来たことある人は面白いところだって言ってくれるんだけど・
ワインの試飲会は飲めもしないのに参加して、やっぱりあんまり飲めなかったけど、こういうのもありかな〜。おもしろかったです。

スイスの女の子エミは16歳ですが、見た目も大人っぽく、とうてい16歳なんかには見えない。おまけにきれい。身長も高くて、モデルのようでした。先週のアンドレイ君もそうだけど、こういう人達を見てると日本人のコンプレックスもわからなくもない(笑)。

ヨーロッパ人というのはすごく閉鎖的な人たちです。日本なんかに来るヨーロッパ人っていうのは例外的な人で大多数の人はヨーロッパという壁を乗り越えることができません。というか乗り越える気も無いようです。たとえばアメリカだって十分遠いと思うのですが、彼らにとってアメリカは身近であってもアジア方面ははるか遠いという感覚です。そこには地理的な距離よりも精神的な距離が大きいです。極端に言えば魑魅魍魎が跋扈する世界とすら捉えてるのかもしれません。差別意識とかそういうのは人間の本性から来るものなので、ただ単に「悪い」では片付けられるようなもんじゃないと思いますが、テレビで見ている情報とは別なところで人の意識はそう簡単に変わらないなぁということを再認識できたのも良い経験でした。

日本の対外政策にも問題ありますね。スペインまで直行便が無いのも気になりましたが、日本の航空会社ってのは利益の出ないところはすぐに切り捨ててしまうところがあるんじゃないでしょうか?アラスカなんかもそう。航空便ってのは単なる利益を超えた付加価値があるものです。
南米に行くと韓国製品をよく見かけます。発展途上国では今や高級ブランド品の産地である日本より安価で手ごろな韓国や中国の方が有名なのです。これはある意味しょうがないのかもしれないのですが、こうやって気がつかないうちに日本は忘れられていくのです。日本で東南アジアあたりの国アピールCMを見ますが、テレビCMなんか使って日本という国をもっとアピールしても良いんじゃないでしょうか?
8/29(金)  
  明日はレンタカーを借りてアルハンブラ宮殿に行く予定です。
運転はライセンスのあるドイツ人のマルクス君がやるので
僕は後ろでのんびりかな。

おっと1時間経ったので今日はこれぐらいで(笑)

この日の夜は学校でフィエスタ(パーティー)あり。上はそのときの1シーン。右のおっさんはサイモンだけど左の女性は奥さんのジルじゃないので、サイズ小さくししときました(笑)。もちろんジルもその場にいたけどね。フィエスタは2週間ごとに開かれてました。このときはみんなでサルサ大会になってました。
3.滞在記2(8/24-8/30)  現地から掲示板でお伝えした内容を再構成しました。
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