6.ここに注意! | ||
素人だから言える超初心者向けの注意です | ||
(1) 外人とパーティを組んではいけない。 |
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今回一番失敗したと思ったのはこれ、(といってももともとこんな予定じゃなかったのだが。)登山は下手すりゃ命にかかわるスポーツです。極限状態のとき円滑な意思疎通ができないのはかなり危険なことですよ。あ、山慣れしてる人や英語ペラペラの人は別です。 | ||
(2) 料理が不味い。 |
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アフリカ料理は基本的に不味い。普通に旅行してるぶんにはそれでもなんとかなるけど、高度の影響で体の調子を崩してるときにはまさに地獄で、2日目の夜からほとんど何も食べられなかった。(帰国したら3キロやせてた)さらっと飲めるゼリー食品などはなかなか良いかも。 |
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(3) やっぱり装備は日本で。 |
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レンタル装備はかなり豊富で、その気になれば手ぶらで現地に乗り込んでも登れるけど、見てるとけっこう汚いし、くたびれてるのも多い。他の登山者見ててもみんな装備は整えて来てた。ただし、ストックだけはみんな借りてた。そうだねストックは必需品。それも両手2本分。 | ||
(4) 必要なのは山装備だけではない。 |
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これはシドがぼけぼけなだけかもしれないけど、素人サンは特に持ち慣れない山関係の装備類に気がいっちゃってるので、そのぶん日常的なものに気が回らなくなる。日本食は忘れてたし、予備電池やシャンプー類はカバンの傍に置いたまま忘れてしまった。あほやね、我ながら。 | ||
(5) 間違ってもアルコールは飲むな。 |
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シドは飲めないけど、高所での飲酒はかなり危険な行為らしい。とにかく飲むな。登れるもんも登れなくなる。ちなみに喫煙も良くないらしい。 | ||
(6) とにかく水だ。 |
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腹破裂するくらい水を飲むべし。メシなんて食わなくっても(食わなきゃダメだ!)とにかく水を飲むべし |
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(7) ダメだと思ったら絶対無理するな | ||
僕も今回の登山にあたっていろんなHPを調べた。登山記を読むとたいていギルマンズポイントぐらいまでは行ってる。でも僕の見ていた感じではそこまで行けなかった人もたくさんいる。僕とほぼ同じ行程で登っていたある人は意識障害を起こしてレスキュー隊に搬送されたし、たとえ死ななくてもレスキュー隊が出動するような事態は日常的に起こっている感じがする。状況によっては山慣れしているポーターですら命を落とす山だということを忘れちゃダメ。決して恥ではないので、途中で止める勇気も持って欲しい。 |
4.装備について | ||
リュック | 60リットルl〜80リットルぐらい。外人さんは荷物大きめだった。登山の際は、大きい荷物はポーターが運んでくれる(たいていツアー込み)ので、必要なものだけを入れる小型リュックも必須。 | |
服装 | 平地は半袖、高所は冬装備と気温差はかなり激しい。でも分厚いダウン系のアイテムは荷物がかさむだけなので、重ね着で対応するのが良い。一番上にカッパを着用して、下にフリース等着用が良いかも。あとジーパン等綿製品は汗で体が冷えるので避けるべし。とにかく化繊。 | |
カッパ | 要る。ポンチョみたいのじゃなくちゃんと上下分かれてるのがいい。防寒着として使用することにもなるので、最低1万円ぐらいのものは持っていきたい | |
寝袋 | 超必須。ダウンは軽いし、温かいし、コンパクトだけど取り扱いとメンテナンスが面倒。単に気温適性だけなら4〜5万円もするごつい超冬用のやつになっちゃうけど、たいてい3シーズン用のに服を着込んで寝たりするんじゃないかな。寝ごこち悪いけど。 | |
手袋 | もちろん必須。薄手のものの上に厚手のもの着用するのが良い。 | |
靴下 | これも厚手のものを準備。なにせ寒いので | |
靴 | 登山靴は不要。トレッキングシューズで十分。マラングルートに限っては道はとてもよく整備されてる。防水、ハイカットのものがベター | |
帽子 | 日差しはきついのでなんかしら帽子。キボから先は極寒、強風の世界なので、防寒防風に効果のある目出し帽が良いという話も、かっこ悪いけどね。 | |
薬 | 頭痛薬は必須。ダイアモックスという高山病に効く(本来は緑内障治療用)薬があってお勧めだが、医師の処方箋が無いと手に入らない。ペルーでは市販されてるとも聞く。その他バンドエイド、日焼け止めなんかも忘れないように。 | |
水 | 高山病は体の新陳代謝を促進することである程度なんとかなる。このため水は飲めば飲むほど良い。一日最低1リットルは飲むべし。アフリカのミネラルウォーターは全く問題無いのでこれを買い込む。無くなったらガイドに言って沸騰水を作ってもらい、これをペットボトルに入れていくと良い。 | |
金 | 登山自体にも金がかかるが、ガイド、ポーターへのチップもお忘れなく。ま、忘れても相手がせびってくるけど。 | |
5.高山病 | |
高山病は低地から低気圧、低酸素の高地にあがったとき、体が順応できずに起こる一連の症状。人によってかなり個人差があるので、2000mぐらいで発症する人もいれば頂上まで全く発症しない人もいる。ただ、日本人は欧米人にくらべて発症しやすいといわれている。症状は頭痛、倦怠感、耳鳴り、吐き気等、不眠も一般的。症状がひどくなると肺水腫(肺に水がたまる)や脳浮腫(脳がむくむ)になり時には死に至ることもある。実際キリマンジャロ登山では毎年必ず何人かの死者が出ているという。ちなみに高山病は山から下りるとウソのようにぴたりと治る。 シドの場合も日本一の山、富士山の高度(3700m付近)あたりから頭痛がひどくなり、続いて嘔吐。森林限界線を越え、キボハットに近づくにつれて歩行すらままならなくなった。10歩歩くごとに休憩。小型のリュックすら自分で持てなくなり、最後はガイドのリチャードに支えられて歩くようになった。これがリタイアを決断させた最大の要因。 薬は手に入るようならダイアモックス。もともとは緑内障の薬だが、利尿効果があって尿排出によって新陳代謝を活発にする効果があるらしい。これは確かに効くそうだが、日本では医師の処方箋が無いと手に入らない。ペルーでは市販されてるそうだが・・・。 あとはアスピリン系の頭痛薬など。ただ症状がひどくなってくると焼け石に水だと言う気もする。けっきょく最後は水を飲みまくって神頼み。 |
キリマンジャロに登るなら
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