@ ピット・クレーター | |
旅もいよいよ終盤。今日は諸島一の町プエルトアヨラのあるサンタ・クルス島に上陸だ。いつもとちょっと違ってほぼ陸上行程。なんたって人が普通に住んでる島だから。北のバルトラ島にある空港とプエルトアヨラを結ぶために作られた、島を縦断する立派な道もある。 僕達はまずはバルトラ島に上陸。ほんの少し車で走ってサンタ・クルス島への渡し舟に乗船。まばたきするうちにサンタ・クルス島に到着し、その後バスに乗って南に移動。サンタ・クルス島の内陸部はハイランドと呼ばれる、標高800mぐらいの国立公園エリアがあり、さまざまな植生が楽しめる。僕達はピット・クレーターという2つの強大なクレータがある場所に止まって観光。 このあたりは緑が豊か。クレータ自体はたしかに巨大な穴だけど、「ふ〜ん」っていった感じ。どっちかと言うとその後に続いていたトレイル・ロードの方が楽しかった。 |
B ゾウガメのパラダイス | |
バスは島の高いところを過ぎだんだん下って行く。人間の居住区に入っていく。途中で道をそれ未だ舗装路を少し走る。人や犬が歩く普通の村の風景を通りすぎ、開けた場所に出てバスが止まった。 ここは島の南西部に広がっているゾウガメ保護区の中らしい。広場から始まるトレイル・ロードを歩き始めてすぐにゾウガメが現れた。イサベラ島で出会ったものと同じぐらいの大きさだ。そのまま奥に進んでいくと、今度はかなりでかいのが出現。ボリバーいわく100歳ぐらいとのことだ。 途中の木になっていたパッションフルーツをあげるとおいしそうに食べだした。カメって甘党?しっかし豪快な食い方だ。カメの食事をぼけ〜っと見ていた僕達はしばらくしてから移動、すると藪の中にもう一匹いた。 でかい、さっきのよりさらにでかい。100歳をさらに越えているそうだ。でも藪なんでちょっと見づらい。 |
A 珍しい鳥 | |
歩いていると、ボリバーが突然足を止めて左側の少し大きめの木を指差した。そして、「ウッドペッカーフィンチ(キツツキフィンチ)」という。注意してみると確かに枝分かれした木の幹と幹の間でせわしなく頭を振っている鳥がいる。 ボリバーいわく、「とても珍しい、僕も数回しか見たことが無い」とのこと。僕達が見た動物の中で一番レアだったのは、ゾウガメでもシュモクザメでもなく実はこのちっぽけな鳥だったらしい。ううむ、フィンチ恐るべし。 道はもう少し続いてる。さらに進むと少し開けた岩場に出たのでそこでちょっと休息。さらにもう少し行くと・・・、ボリバーが突然僕達を止め、「静かにしろ」と指示。そして折れた木の先っぽを指差した。 今度は別に目を凝らなくてもすぐにわかった。なんたって、ど派手な色だったから。ガラパゴスシュイロタイランチョウだ。諸島で一番美しい言われてる鳥でやっぱり美しい。このあたりではけっこう見られるそうで、珍しさではキツツキフィンチの比では無いそうだけど、でもインパクトはこっちの方が全然上だわねぇ。マネシツグミほどでは無いけど、それほど人間を恐れてもいないのか、僕達が写真を撮りまくってる間、じっとしていてくれた。 |
C ダーウィン研究所 | |
昼食タイム。近くのリゾートレストランでいただく。今日は陸の上なので食欲がある。ひさびさ陸上の食事ということで、はりきってチキンを食べた。ついでに少し休んだ後いよいよプエルトアヨラの市街地に入る。 ダーウィン研究所はプエルトアヨラのはずれにある。プエルトアヨラ市街地を通りすぎ、一路研究所へ。ここには自然を学ぶいろんな施設があるようだけど、僕達はなぜかほとんどパスしてゾウガメ飼育所の方へ。 ボリバーの案内で人工飼育の状況を段階をおって見ていく。生まれたばかりの子ガメもわんさかいて、かわいい。生まれて何日目、何ヶ月目というふうに細かく分類されて管理されている。一匹ずつ背中に番号が書いてあって、全カメをちゃんと把握しているようだ。ここでの地道な活動がみのってほぼ絶滅していたエスパニョーラ島のゾウガメは奇跡的に数を回復しつつある。 |
8. 旅行記 | ||
(2) 旅行記 2003年5月2日(金) | ||
@ ピット・クレーター | ||
A 珍しい鳥 | ||
B ゾウガメのパラダイス | ||
C ダーウィン研究所 | ||
D ロンサム・ジョージ | ||
E プエルト・アヨラの町で |
D ロンサム・ジョージ | |
ここにはピンタ島の唯一の生き残り、「ロンサム・ジョージ」もいる。研究所では何とかしてこの島の種を増やそうと努力してるそうで、ピンタ島もずいぶん捜索したそうだが、見つけられないそうだ。ロンサム・ジョージは70〜80歳ぐらいで、カメとしては生殖活動はまだまだこれからといった年齢。現在は、背に腹は変えられず、別種のイサベラ島のメスのゾウガメをガールフレンドを何匹かつけてもらって繁殖にはげんで・・・いない。研究所の安穏暮らしが続いたせいで肥満ガメになってしまい、メスガメがおさえつけられなくなってしまったのだ。最近ダイエットしたそうでおかげで2世が見られるかもなんて話も聞いた。ちなみに、この日はどこぞの植物の陰にかくれてるようで姿が見えなかった。 他にも200歳だとかそういうオーダーのゾウガメが何匹かいた。200年前なんて、ばりばり江戸時代ですよ。坂本龍馬なんかより昔に生まれた動物なんてすごすぎます。野生のゾウガメはさわっちゃダメだけど、ここのゾウガメは特別にさわることも許されてる。 おなじようにリクイグアナの人工飼育も始まっている。こちらはまだ始まったばかり。これからだ。 ダーウィン研究所の意義はともかく、ここは完全に動物園なので、ただ見るというなら、やっぱり自然の中で見る方がいい。諸島の昔の姿を取り戻すまで研究所のなが〜い戦いは続く。 |
E プエルト・アヨラの町で | |
研究所を出て、市街地を散策。お土産も買わなくちゃいけないし。観光客が増えるにつれて、住民も増え町はどんどん大きくなっている。これからもっと大きくなる感じ。土産物屋やレストランなんかもたくさんできている。まぁ本土よりずっと景気良いんじゃしょうがないけど。 みんなでしばらく町を散策した後は、いったんヨットにひきあげしばらく休憩し、夜に再び町に繰り出した。今日の夕食は久しぶりに陸の上でいただく。ボリバーもビリヤードやりにいったりしてけっこう適当。みんなお酒飲んでできあがって、わけも無く陽気になって、バーに入って怪しい踊りを踊って。特にヴァージはぶっ飛び陽気状態。いいねぇ、このおばちゃん。 みんなすっかり良い気分で、ヨットに戻った。ヨットに戻ったらやっぱり星を見る。何があろうと見る。この日も素敵な星が見えてました。クルーズもいよいよ最後が近い。 |
あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記−
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