8. 旅行記
(2) 旅行記 2003年4月27日(日)
@ ガラパゴス諸島へ
A ピックアップ
B 乗船
C ロボス島のシュノーケリング
D キッカーロックに歓迎式
E ブリーフィングタイムと船酔いと
@ ガラパゴス諸島へ
  キト国際空港の国際線ターミナルもずいぶんしけてるが国内線ターミナルも負けて無い。チェックインの前に荷物検査がある。ガラパゴス諸島は食物類の持ち込みは厳しく制限されているため、旅行者はチェックインの前にいったん荷物検査を受けるのだ。食べ物類は原則禁止らしいが、乾燥系やお菓子類は特別とがめないらしい(検査員によるってことだが)。検査の方はスムーズに終了した。

当初は TAME 航空のバルトラ入りだと聞いていたが、一週間ぐらい前に AERO GAL のサン・クリストバル入りに変わった。ヨットの都合だそうだが、よくあることのようだ。ちなみにどちらも空軍が経営してるのでこの2社?にほとんど違いは無い。


飛行機はほぼ定員いっぱい。空港で何人か日本人をみかけたが一緒の飛行機には一人もいなかった。たぶんバルトラ空港に行ったのだろう。

離陸して程なく着陸態勢にはいった。ガラパゴスに向かう便はすべてグアヤキル経由だ。実はキトよりグアヤキルの方が人口が多い。当然この空港で降りる人もけっこういる。わずか45分でグアヤキル到着後再離陸までトランジット・ルームで待つ。約1時間後再離陸。そこから1時間半で諸島に到着だ。
A ピックアップ
  空港に降りると、全員通関のようなカウンターに連れて行かれる。ここでパスポートチェックと国立公園入園料100ドルを徴収される。エクアドルから別の国に来たみたいだ。

さほど手間取ることも無くゲートを通貨、クルーズ会社の人がピックアップに来ていた。自己紹介をした男性は名前をボリバーと言った。これからの1週間クルーズをサポートしてくれる頼もしいガイドだ。

そして、残りのクルーズメンバーもそこにいた。マレクとヴァージのイギリス人夫婦にエリカとトレイシーのアメリカ人の女性2人連れ。正直言うとこの手の豪華クルーズには成金趣味の年寄りしか乗ってないんじゃないかと思ってたのだが、そうでも無いようだ。おまけに定員16人のところわずか5人。クルーズ会社には痛手だろうが、我々にとってはかなりラッキーだ。

5人は自己紹介などしながら、迎えに来ていたバスに乗りヨットのある波止場に移動。天気も快晴だ。
B 乗船
  その入り江には他にあまり大きな船も無かったため、沖に停泊する我々のアルタ号はすぐにわかった。帆ははってないがうわさどおり美しい姿を見せている。岸壁から小さなモーターボートで沖の船に移動。海の青さが目にまぶしい。

ふっとそばの漁船を見ると、なんと何頭かのガラパゴスアシカが船の上に寝そべって日なたぼっこをしている。さっそくのお出迎えにびっくり。もちろん後で嫌というほど見られるのだが、なにせこちらは「タマちゃん」一匹にあれほど大騒ぎする国の住民。アフリカのヌーと一緒で最初はやっぱり感動するのだ。

船に乗船。さっそくクツを脱ぐよう指示が出る。クツは全員カゴにいれる。乗客は、船上では全員裸足なのだ。くつを脱いだらサロンに集められ、簡単な船内説明。すでに英語はわからないレベルだったが、まぁそれでもなんとかなった。各部屋にわかれ荷物を置いたら食堂に集合して昼飯。
C ロボス島のシュノーケリング
  メシは・・・、まぁやっぱり日本食が世界で一番美味い(笑)。とりあえずコックのセザはとても良い人だった。

昼飯を済まして我々はそれぞれのんびり。その間船の方は移動を続け、ほどなくロボス島に到着だ。ここはアシカのコロニーがあって岩だらけの小さい島の上はアシカたちでいっぱいだ。小型のボート(通称パンガ)でヨットから離れ、浅瀬に来た所でさっそくシュノーケリング開始。シュノーケリングについては、3月のグレートバリアリーフで少しだけ体験しておいたのが良かった。

予想以上に水が冷たい。イギリス人夫婦は慣れている感じですいすいと。エリカもすいすい。トレイシーはちょっと慣れてない感じだ。僕はそこそこ泳げるが、足ひれに慣れてないのでレベルとしてはトレイシーと変わらない。

ここはアシカと泳げるという触れ込みで、どんなもんかと思っていたが若いアシカはほんとに僕達のすぐ近くを人間サマなんぞよりはるかに上手く泳ぎまわってる。手を伸ばせば届いてしまう。野生のアシカなのにだ。こりゃ思ったよりすごいところだとこのあたりからだんだん感じ出していた。
沖合に停泊中のアルタ号
というわけでうちのメンバー
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D キッカーロックに歓迎式
  キッカーロックはロボス島から少し沖合い出たところにある巨大な岩の塊だ。スペイン語ではレオン・ドルミードといって、ライオンが眠っているように見えることからそう名づけられた。僕達は再びパンガを繰り出して岩の周りを航行。たくさんの海鳥が見られる。

夕日ポイントとしてもなかなかのものだ。夕日をバックにした岩のたたずまいがすばらしい。実はこのときアルタ号も帆を張っていた。しかしシド一世一代の不覚!濡れるのが嫌でカメラをヨットに置いてきてしまったのだ。岩と帆を張ったアルタ号と夕日。ああ、もったいない。結局最高の被写体は僕の目だけに焼き付けられたというわけだ。

ヨットに戻り、しばらくすると、そこから明日のジェノベサ島に向けて船が走り始めた。かなり揺れ始める。

今日は最初の日ということで、アッパーデッキにて僕達5人とクルー達とでささやかなか歓迎式を開催。夕日の映える船上でみんなでカクテルをいただいた。さすがにクルーの教育が行き届いてるようで、みんなとても愛想がいいし、丁寧だ。やっぱり高いなら高いなりの内容があるもんだと、こうやって記録をまとめていると今更ながらに思う。

海面すれすれのアシカ君
みんなちゃんと聞くように!
でかい岩だ〜
港で寝そべるアシカ
サン・クリストバルの風景
夕日がきれい
アッパーデッキにて
E ブリーフィングタイムと船酔いと
  さて、アルタ号に限らずガラパゴス・クルーズの旅をしていると夜に必ずブリーフィング・タイムがある。翌日の行程やガラパゴス諸島に関するいろいろな説明をガイド(ボリバー)が行うのだ。みんなでサロンに集まってヒアリング。ボリバーはエクアドル人だと言っても英語は達者で、当然僕にはわからない。ちなみに日本語のできる登録ナチュラリストはまだいないようだ。気候の話、自然破壊の話、フロレアナ島にまつわる伝説など、毎日テーマを設けて説明していた。英語がわかればさぞかし面白い話だったろうに残念だったなぁ。

そうこうしてるうちに横揺れはどんどん激しくなり、特別何の対策もしてなかった僕はてきめん船酔いにやられだした。ブリーフィングの後はディナータイムに続くんだけど、晩メシはとても食えず、それに気づいたボリバーのすすめで、そのままベットに直行。先が思いやられた。

唯一の救いは酔い止め薬を飲んでベットでじっとしていたら、ほどなく眠りが訪れたこと。意外にもぐっすり眠ることができた。翌日以降は薬をちゃんと飲んだし。結局ひどい船酔いはこのときだけで、その後の行程にほとんど影響が無かった。人によっちゃ一日丸まる動けなかったとか、ほんとに行程を台無しにしかねない事態になることもあるようなので、これだけで済んだってことは、実は今回の旅で一番ラッキーだったことかもしれない。








あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記ー

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