6.各島の見所(おもな島だけ) その2
D エスパニョーラ島 ⇒地図
  61kuの諸島の中で一番南&一番古い島。見所はスアレススアレス岬とガードナーベイの2つ。ここは全体にバランスのとれた必見の島の一つだと思うけど、とくにガラパゴスアホウドリはここでしか見られない。

西端にあるスアレス岬には2qのトレイルロードがあり、周りはすべてアホウドリ、アオアシカツオドリ、マスクカツオドリ、ウミイグアナなどのコロニー。アホウドリやブービー(カツオドリ)の華麗でファンキィなダンスを嫌というほど堪能できる。そのほかにアカハシネッタイチョウやオオサボテンフィンチ、ガラパゴスノスリなども運が良ければ見られるかも。またここのウミイグアナは背中が赤い色をしていてちょっと見には変種に見える。トレイルロードの終わりごろには岩の間から豪快に海水を吹き上げる(20mぐらいの高さ)ブローホールという場所もあって、吹き上げついでに虹がかったりするのでととてもきれい。

島の東側にあるガードナー湾はとてもきれいなビーチ(諸島で一番長いビーチだとも)でガラパゴスアシカのコロニーがある。とにかくきれいなビーチで泳ぐにも最適。ブービーが海中にダイブする傍でアシカと一緒に泳ぐのはとってもエキセントリックな体験だ。シュノーケリングをすればサメやエイにも会える。僕達にとっては一番最後の見学地でちょっと感傷的になった場所でもある。
エスパニョーラ島名物アホウドリ
ガラパゴスノスリ、いわゆるひとつの鷹
マスクカツオドリの子供だ
ここのウミイグアナは背中が赤い
ブローホール+虹、ちょっと写りイマイチ
とてもきれいだったガードナー湾のビーチ
E フロレアーナ島(行ってません) ⇒地図
 

面積173ku、諸島の南側に位置するこの島は、豊かな土壌と水供給源を持ち、最も早く人が住み着いた島々の一つ(1832年)。水とくれば食料というわけで、おそらく真っ先にゾウガメが血祭りにあげられたところだと思われる。もう一つヤギやブタ等の外来種も積極的に導入された。そんなわけで数種類の鳥と共にここのゾウガメはははるか昔に絶滅してしまっている。

ここは今でも人の住む島だ。唯一の村プエルト・ベラスコ・イバラに70人ほど住んでいる。でももちろんこんなちっぽけな村で旅行客ができることはほとんど無い。近くのブラックビーチというところで1930年代からここに住んでいたマーガレット・ウィットマーという女性(95年死亡)の家族が宿とレストランを経営しているそうだ。2週間に一回定期連絡船が運航されるそうだけど、旅行客は別に船をチャーターするのであまり問題は無いようだ。

ここは「バロネサ・ワグナーと3人の恋人」という悲劇のエピソードでも有名。1930年代に3組のドイツ人がフロレアナ島に移住してきたんだけど、その内訳がバロネサ・ワグナーという男爵夫人と3人の恋人、フリードリッヒ・リッターという歯科医夫妻、そして上記ウィットマー夫妻だったそうだ。だがどういう経緯か男爵夫人もその恋人も果ては歯科医まで奇怪な死を遂げてしまう。最後に残ったのはウィットマー夫妻だけだったそうだ。この事件についてはいろんな記事(本もある)がかかれたそうだけど、真相は今でも謎のままらしい。

コルモラント岬には美しい緑色の砂(鉱物のせいらしい)が含まれるビーチがある。またここから伸びるトレイル・ロードを行くと白砂の別のビーチがあり、こちらはウミガメが時々産卵するそうだ。またこの2つのビーチの間にフラミンゴが見られる湖フラミンゴ・ラグーンがある。

ポスト・オフィス・ベイはその名のとおり郵便ポストのある入り江。郵便ポストといってもこの郵便ポストは1793年に捕鯨船長のジェイムス・コルネットによって作られた木製の樽ポスト。長期の航海を行う捕鯨船員が宛名を書いた手紙を入れておくと、別の捕鯨船員でその宛名の方面に向かう人がその手紙を持っていくといった感じで捕鯨船同士でお互いに郵便配達しあっていたそうだ。このポストは今でもあって、立ち寄った旅行者が手紙を置いていったり、目的地に持って行ったりしながらしっかり活動している。もちろん今も無人だ。日本人もけっこう手紙残してるらしいよ。

このあたりもスキューバダイビングのさかんなところ。

海藻って髪にもいいよね。あ、僕には無いか
(ウミイグアナ談)
アルタ号をバックに昼寝中のアシカ
F サンティアゴ(ジェイムス)島 ⇒地図
  585kuで諸島で4番目に大きい島。もともと人間の出入りの多かった島で、古くは海賊や捕鯨船員、1920-1960あたりにかけては塩田を主要な産業に入植がなされていたこともある。ダーウィンも訪れた。そんなわけでここは野生化したヤギやブタの被害が特に深刻な島でもある。

一番の見所は西側のジェイムス湾にあるプエルト・エガスで、ここから、一部昔の塩採取のための道を利用しているトレイルロードをたどっていくと、塩を作っていたときのクレーターや、ここの一番の目玉ガラパゴスオットセイがいるコロニーにたどりつく。オットセイは形はアシカと似ているものの、アシカより一回り小さくて毛が長いのだ。(ま、あんまり変わんないけどね)ちなみに僕たちは1頭しか見ることができなかった。
島の西側にはこの他にバッカニア・コーブやエスプミヤビーチなどの美しいビーチがあり、れいによってアシカがいっぱいだ。

東側にはサリヴァン・ベイがある。ここは縄状溶岩という冷えて固まった巨大な溶岩流が海の傍まで来ていて圧巻の風景。1890年の噴火でできたもので、溶岩活動を理解するのにうってつけの場所だ。溶岩の上を歩く2qほどのトレイルロードもある。

島の周りは絶好のダイビング・スポットになっていて魚群も濃い。シュノーケリングでもペンギンやアシカと一緒に泳げる。もちろんサメもいらっしゃる。諸島の中でも最もメジャーな島の一つ。
ここもリクイグアナがわんさか
ガラパゴス・オットセイと戯れるの図
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あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記ー

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