17.ダーウィン・フィンチ | |
DARWIN'S FINCHES | |
全長 | 13〜16cm |
翼開長 | 21〜23cm |
個体数 | ? |
分布 | ダーウィン、ウォルフ島を除く全ての島 |
ガラパゴの話 |
ダーウィンという人間がこの鳥を見て、なにやら「進化論」などという難しそうなことを思いついたそうじゃ。「人間は昔はサルじゃった」とか言うて、フィンチとサルがどうつながるのかわしにはさっぱりわからんが、その考えが異国でたいそう評判になったそうじゃ。なんじゃかつまらんことのような気がするがのう。人間というのはここの仲間なんぞよりよっぽどわけのわからん生き物じゃ。まぁ、おかげでこの島も保護されるようになって、わしらも殺されずに済んでるそうじゃから、あんまり文句も言えんがのう。 フィンチそのものは別にそんなすごい鳥でも無いんじゃ。どこにでもおるスズメみたいな鳥じゃ。ここには全部で13種類おるんじゃが、もともと同じ祖先だったんじゃ。それが食べるエサによっていろいろ分かれていったんじゃな。色も違うんじゃが、それよりもクチバシの形がそれぞれ違うんじゃ。大きくは地上フィンチ(ガラパゴスフィンチ、サボテンフィンチ等)、樹上フィンチ(マングローブフィンチ、コダーウィンフィンチ等)、ムシクイフィンチの3つに分けることができるの。地上フィンチは草木やタネが好きで、樹上フィンチは昆虫が好きじゃ。中には動物の血を吸う吸血フィンチなんてのもおるんじゃぞ。もっともわしらでもそんなに種類がいるようには見えんのじゃがの。 |
18.ガラパゴスマネシツグミ | |
GALAPAGOS MOCKINGBIRD | |
全長 | 約30cm |
翼開長 | 約40cm |
個体数 | ? |
分布 | ピンソン島を除く諸島ほぼ全域 |
ガラパゴの話 |
人なつっこさでは一番じゃの。人間が歩いてると、どこからともなく現われて、後ろからついてくるんじゃ。フィンチより一回り大きくて、尾が長いのが特徴じゃ。色はスズメそっくりじゃ。 この鳥も見た目地味なんじゃが、おもしろいんじゃぞ。たいていグループでうごいてるんじゃが、子育ての時には親だけじゃのうて、1〜3歳ぐらいのお兄ちゃんやお姉ちゃんがそれを助けるんじゃ。 食べることにかけてはなかなか意地きたない連中でな、肉でも植物でも何でも食べるんじゃが、トカゲ、昆虫、フィンチのヒナ、いろんな卵、ときには大きな動物をつっついたりもするそうじゃ。人間についてくるのも、そこに食べ物があるからというだけなんじゃ。 下の写真では、人間の手に留まっておるが、ふだんは近づいても手に触れるようなところまでは来ないんじゃ。こやつらもずいぶん人間に殺されたもんで、こわがることを覚えてしまったんじゃな。 |
ガラパゴのいた島で ーガラパゴス動物記ー
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