クーポラから見た風景
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1.パリ〜フィレンツェへ
21:55成田発のエールフランス・パリ便はほぼ満席だった。かなり強引だが、日程を有効に使いたい人にパリ便は有効。相変わらずエールフランスにはテレビモニターが無い。一人旅の僕はヒマでしょうがない。まぁそうでなくても好きな会社じゃないのだが、この夜便だけは大ヒットである。英国航空も負けずに飛ばしてほしいのだが、需要無いのかねぇ。
パリは雨模様だった。朝4時のシャルル・ドゴール空港は、店も空いてなくて閑散。ヒマをもてあましつつフィレンツェ行きの出発を待つ。おまけに出発が1時間遅れ。んで当然フィレンツェ到着も1時間遅れ。でもまぁ別に行程をきちきち詰め込んでた訳でもないので、これぐらいは誤差の範囲。ここヴェスプッチ空港は規模が小さくて、大きなジェット機は離着陸できないので、もっぱら欧州内便のみが離発着する。大きな空港は斜塔で有名なピサの郊外にあるが、電車で1時間半ぐらいかかるので、小さいとはいえこの空港のメリットは大きいのである。


2.お疲れのフィレンツェ到着
市内へのシャトルバスを使えば30分弱。あっというまにサンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くのバスターミナルに到着。駅を基点に方向を確認し、とりあえずドォーモに向かって歩き出した。ドォオーモは近かった。そしてでかかった。異様にでかい。初めて見るとぎょっとする。というか怖い感じがする。ドゥオーモを横目に見ながら、観光は後回しにし、何はともあれホテルを目指す。今回は2泊だけなのでリッチに名門ホテルを日本から予約していた。シーズンオフということもあって値段も比較的安かったからね。目指すホテル、ヘルベティア&ブリストルは何より場所が最高。ドゥオーモからも歩いて数分。ルイ・ヴィトンのお店のすぐ近く。荷物を預かってもらえるだけでも良かったのだがさすがは名門ホテル、11時のアーリーチェックインを認めてくれた。さて、荷物も置いて元気いっぱい街へ繰り出す…はずだったのだが、さすがに疲れていた。何せ出発前の晩はほとんど寝てなかったしなぁ。部屋にいれてくれたのをこれ幸いと少し仮眠。
3.ドゥオーモとクーポラ
結局街に出たのは昼過ぎ。天気は快晴。パリの天気がウソのよう。まずはまっすぐドゥオーモに戻って、中を見学。日本人もいっぱいいた。中は思ったより明るい。外観があれだけでかいと中も巨大。クリスチャンじゃないからさほど感慨は沸かないんだけど。いったん外に出て周りを一周。その後クーポラの登り口に向かう。朝が雰囲気良いと聞いていたので、別に急いで今登る必要も無かったのだが、専用入り口の前まで来てしまったし、そんなに混んでるふうでも無かったので、そのまま入場料を払って登り始めてしまった。結果的にこれが正解となったのだが…。登る前からさんざん大変だと聞かされていたせいか、実際登ってみるとさほどでも無い。ただ、階段が細いので、すれ違うのは大変。壁の落書きがむごい。日本人のものも多い。ほんとにこいつらどうしようもない。マジで死刑にすべきだ。そんなわけで、一気にてっぺんまで登ってしまうと、そこは人人人。狭いスペースにわんさか。絶景なのだが、人がジャマ。やはりまっ昼間に登るものでは無いようだ。オフ・シーズンでこれなのんだからピーク・シーズンのすごさは推して計るべし。ま、それでも天気も良くって街の風景もきれいだし、総合点ではそう悪いもんでも無い。
アルノ川の流れ
街の1シーン
4.位置を確認
あとは一気に降りて、その後の行程を考えた。美術館まわりは明日にしようかと思っていたが、これといって当てがあるわけでも無かったので、ドォーモと並んでフィレンツェ観光の目玉の一つウフィツィ美術館の方に向けて歩き出した。フィレンツェは人口45万人ぐらいで、それなりに大都市だが、観光名所は比較的中心部に固まっていて、バスもあるのだが、たいていのところは歩いていける。ウフィツィもドゥオーモから程近いところにある。ここもシーズン中は長蛇の列で予約無しで行くのは自殺行為とまで言われているが、この日は行列はあったもののそんなにたくさん並んでいるようには見えなかった。ひとまず今日は場所だけ確認して、40年ぐらい前に氾濫して大被害をもたらしたというアルノ川を眺めながら、再びドォーモにバック。土地勘を得ようと続いてウフィツィとは逆方向の北側に歩き出した。
5.アカデミア美術館にて1
北側ではメディチ家の礼拝堂やアカデミア美術館が見所。アカデミア美術館の外観はあまり美術的興味をくすぐるようなもんでもない。むしろ殺風景とでもいうべき無骨な壁が続いている。ここは誰でも教科書で一度は見たことがあるであろう、ミケランジェロのダビデ像があるところなんである。れいによって長蛇の列と評判のところだが、美術館というには思ったより殺風景な入口付近を見ても全く列が見えなかったので、ものはためしと中に入ってみた。そしたら何のことは無い全く並ばずにチケットが買え、そのまま中に入ることができた。このあたりでオフ・シーズンの威力?をだんだん感じはじめていた。そうウフィツィも外見通りそんなに並んでいたわけで無かったのだ。
ルネッサンス期の絵画は日本人には総じてなじみが薄い。印象派絵画と違って絶対数が少ないこともあって日本にはほとんど存在しないし、西欧の美術館もそう簡単に貸してはくれない。おまけに絵画自体が暗く宗教的で暗い、とくればいきおい理解も減ろうというもの。
6.アカデミア美術館にて2
僕自身も興味が無かったこともあり、これだけまとまった量のものを見たのは初めて。絵画というものも見てるうちにそれなりにわかってくるもので、最初は何だかわからなかったものが、予備知識のおかげでみるべき焦点が絞れて来たりする。もちろんセンスのある人ならよくわからなくても「これはすごい!」とか盛りあがってしまうのかもしれないが、こっちはただの一般ぴーぽーなので、そう上手くはいかない。印象派以降の絵画だって最初はモネの絵をみて「きれ〜」とか思ってただけだったのが、だんだん見てるうちにフォービズムやシュール・レアリスムのすごさがわかってきたりしてくるのだ。
そういう意味では今回はみるべき焦点が全くさだまっていない状態。こういう状態では、総体として襲い掛かってくる情報に対して、取捨選択が出来ないため、ポイントが絞れず結果として、あまり残らないのである。結局ダビデの本物は思ったよりでかかったというぐらい。まぁ印象派絵画だって最初はそんなもんだった。ちなみにアカデミア美術館は規模の割に見るもの少ないなぁと思ったり…。

お酒飲めない私は、夕食を食らうと後はすることが無い。夜8時ぐらいにはホテルに戻りテレビなど見ていた。ここでもNHKの海外放送は見られた。部屋は一人ではもったいないぐらい広い。
街の風景
アカデミア美術館の入口
裏通りは静かだ
とりあえず寝ますか・・・





1.3月4日−3月5日

イタリア 〜フィレンツェ〜

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