Cトロピカーナ

キューバを訪れるかなりの人が出かけるというキャバレー。超一流のショーが見れる。キューバは音楽同様ダンスも超一流で、一流のダンサーになるのは無茶苦茶大変らしい。ここはそんなキューバンダンサーの中でも特に超一流の人たちで構成されるショーなので、悪かろうはずがない。ちなみにこちらは外国人専門だ。

とにかく息つぐヒマも無いくらい、ひたすら一流のショーが展開される。タメ息もの。僕ももうちょっとダンスのことがわかればよかったんだけど。僕らみたいな門外漢でも一度は見ておいて損は無いステージだと思う。

ちなみにこのステージかなり高い(80ドルぐらいか?)。にもかかわらず人気があるので、飛込みで行っても見れないことがあるらしい。場所も新市街で、けっこう遠いのでここはツアー会社のツアーに参加した方が確実かも。
3.音楽
キューバのサルサを感じるならここが一番お手軽。観光客だけでなく、キューバ人もたくさん見に来る。僕の行ったときは「バンボレオ」というバンドが出演だった。10時からというのですぐ始まるのかと会場早々にホール内に入り、がらがらなので中央の席に座って登場を待った。

おもしろかったのはキューバの女性は男性のエスコートが無いとこういうところには入れないらしい。どうも売春禁止の目的らしいんだけど、いきなり若い女性が「一緒に入ってくれ」と声をかけてきたのでびっくりした。タカリか売春かと思って最初は信用しなかったんだけど、どうも本当っぽいんで、とりあえず了解して、女性がトイレ行ってる間にCD屋のオヤジに聞いたら「本当だ」と言う。それでも一応十分注意してたけど、ちゃんと自分でお金払って、入場してた。入場後も気を使ってくれたけど、こちらもトラブルはイヤだったので入場したところでお互い別れた。

それからさっぱりバンドは登場せず延々音楽が流れるだけ。そのうちだんだん人が集まりだし、座席はもちろん立ち見の人もあふれるぐらいになってきた。僕も1時間ぐらいしてやっと仕組みがわかったんだけど、コーラは2回頼んでも無視されるし、1人だとヒマでヒマで困った。だいたい1人で来てるやつなんてほとんどいないのだ。さっきの女性と別れるんじゃなかったとちょっと後悔した。ちなみに日本人も何組かみかけた。

バンドが登場したのは12半過ぎ。こりゃちょっと遅すぎだ。会場は最初から一気にヒートアップ。一気にダンス会場になる。やっぱあっちの連中はみんな踊るの上手い。1時間ほど一気にたたみかけて、バンドは一旦引っ込んだ。もうちょっと見たかったが、翌日の行動が辛くなりそうだったのでここで退散。

しかしキューバ人ってほんとに夜が強い。ちなみにこの「バンボレオ」というバンド、実は2年ぐらい前に来日もしてる。かなりの実力派で超満員御礼も納得。
キューバ音楽の歴史っていうのは、アフリカの人たちが奴隷としてキューバに連れてこられたときから始まった。当然アフリカ色がかなり強い。19世紀にはそういったアフリカのさまざまな要素がからみあって独自の音楽が作られていた。そんななか20世紀初頭にキューバ東部からそれらいくつかの音楽を組み合わせた「ソン」が生まれ、キューバ音楽の主流を占めるようになった、「ソン」はアフリカのリズムにスペインのメロディーが乗っかったような感じのもの。この頃のキューバはアメリカの実質植民地で、この音楽は対外的には「ルンバ」と呼ばれアメリカ経由で大ヒットした(ちなみにキューバでいう「ルンバ」は「ソン」とは別の音楽。)。またこれをベースにした「マンボ」が40年代〜50年代にかけて、大流行。また「チャチャチャ」もも50年代に出てきた。

59年のキューバ革命以降アメリカとの交流が無くなり、アメリカに住むラテン系の人々がキューバ音楽を独自に進化させて60年代半ばに編み出されたのが「サルサ」で、ニューヨークから世界に広まっていった。その後プエルト・リコやベネズエラ、ドミニカ共和国などさまざまな国で独自の解釈がなされてヒットし、南米各地で広く市民権を得るようになった。

キューバにおいては、革命以後、「ヌエーバ・トローバ」という音楽が現れ、独自のキューバ音楽が熟成されていった。また「サルサ」もキューバに逆輸入されて、現在にいたるまで重要な地位を占めている。

ちなみに大ヒットした映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、その中の主に「ソン」のミュージシャンに光をあてたもの。
(1) 歴史
(2) 体験談
音楽についても、他と同様、つまみ食い程度だったので、世界に鳴り響くキューバ音楽の底知れない深さをなど到底分かる由も無い。周ったのは、地方ではカサ・デ・ラ・トローバを2箇所ほど。ハバナでは 新年コンサート、カサ・デ・ラ・ムジカ、トロピカーナあたり。まぁキューバ人が音楽好きだってのだけはとてもよく分かりました(笑)
@カサ・デ・ラ・トローバ

詩人が詩を書いてそれに歌をつけた。そしてギターを持って歌った。それがトロバドール(吟遊詩人)。そんなキューバのトロバドール達はアフリカのリズムや農民達の民謡などさまざまな要素を取り入れ素晴らしい音楽を作り出してきた。このトロバドールが集まって音楽を奏でる場所が「カサ・デ・ラ・トローバ」でキューバの各地にある(公営)。

僕は肝心の夜に行ってないから、ごめんなさいって感じ。もちろん昼間でも素敵な音楽が聞ける。老若男女問わず音楽を愛する人たちが集まってくる。旅行者が簡単にキューバ音楽に触れられる場所として、必ずチェックしておきたいところ。特にサンティアゴのトローバはブエナ・ビスタのミュージシャン始め、ソンの総本山的な意味合いもあるので、必見。
A新年無料コンサート

新年には必ずこういった無料のコンサートが複数箇所で催されるらしい。詳細は旅行記に譲るとして、こういうのは、どこかで情報仕入れないと見れないからけっこうつらい。日本人Aさんにお世話になって得した部分でした。

会場もシンプルなので、ステージ裏を歩いてたらすぐ傍でオマーラが他のミュージシャン達と一緒に座ってたのにはびっくりした。
Bカサ・デ・ラ・ムシカ
カサ・デ・ラ・ムシカのCD屋さんでは日本人の熱心なファンが店員と長いこと話をしてた。日本にも熱心なファンが増えてきてるんだなぁと感心したけど、僕も含めてまだまだ日本ではブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブレベルのファンが多いのが実情。今のキューバ音楽はもちろんあんなアクビが出るようなもんじゃない。ブエナ・ビスタの立役者ライ・クーダーはキューバ音楽を失われた音楽といったような表現したけど、それは西側世界から見た感想で、キューバ音楽はこれまで無くなったことも無いし、失われるはずも無い。音楽についても他と同様もっと理解が深まっていけば良いと思う。


キューバ
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