15.終わる人、始まる人
4日なんてのはあっという間だ。

最後の晩、土産を買い終えてカオサンに戻り、メシでも食おうとぶらぶらしてたら、また会った。友達とメシ食ってるとこだと言う彼に、ちゃっかり今回も便乗した。普段パッカーの連中とは違うところで旅してるので、なかなか交わることも無かった人たちで、いろんなことが新鮮だった。みんな一風変わった強烈な個性を持ってるし、マイペースだ。Hさんみたいなタイプは思ってるパッカー像とだいぶ違うけど、これも一つの形か?

タイについては、しょせん入り口をうろうろした程度で、多くを語る資格も無い。高層ビル群の陰に昔からのアジアを感じるような、こ汚い部分も随所にあって、不思議な魅力のある街だ。航空券等安く買えるので、みんなここを起点にアジアの各地に散らばっていく。僕もまたいつか来るだろう。

Hさんは、自身は飲めるそうだけど、酒が飲めない僕にあわせてくれて、全然飲まなかった。かなり行き届いた人だ。喫茶店のようなところで、ソフトドリンクなど飲みながら夜が更けていった。

翌朝、僕は7時半頃宿を出た。最後にHさんにあいさつした。これで旅が終わる人もいればこれから始まる人もいる。Hさんはワールドカップが終わるまではバンコクにいると言った。ほんとうに世話になった。最後に握手をして僕達は別れた。

こんな旅もある。正直言うと最初は漠然とした予定のようなものはあった。水上マーケットぐらいは見てくるつもりだったのだ。でも、全く後悔無し。仮に予定通り周ったとしても、こんな楽しい旅にはなってなかっただろう。いろいろ勉強になった旅だった。

今ごろHさんはどこにいるんだろう?きっとマレーシアの空の下を元気に歩いてることだろうな。無事に旅を終えて、秋にはまた日本で会えることを願ってるんだ。
アユタヤの遺跡にて


バンコクの旅

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