11.アユタヤへ
3日目は朝方から大雨。

「かったり〜、宿で寝てるか」とかなり思った。でもごろごろしてるうちに8時ごろには雨も上がり、「しゃ〜ない、行くか」とだらだら起き出して、街路でタクシーをひろってファランボーン駅に出た。

このあたりだけ、珍しくうまく流れて、ついたらちょうど 9:10頃の電車が出るところ。出足の遅れを完全に取り戻した感じだ。アユタヤまでは1時間半ぐらい。

電車は意外に早くって、涼しい風が吹き込んできて快適快適・・・でもそううまくはいかんのよね、またしてもトラブルが。きっかけを作ったのは腕時計。よりにもよってこんなときに電池切れを起こしてたのだ。

途中の駅なんてさっぱりわからないし、アユタヤ到着時刻(10:35だったかな)にあたりをつけてた僕は、とある大き目の駅に着いたとき、まだ到着時刻の10分以上前だということを確認した(後ろの車両だったので、駅名が確認できなかった)。ところが動き出した電車の窓から飛び込んできた駅名は「アユタヤ」。「うそ〜!」実は定刻に着いてたのだ。中途半端に動いていた時計が仇になった。

やってきた車掌さんに相談したけど、車掌さんだってどうしようも無いわな。「次の駅で降りて駅で聞いてくれ」って言われたけど、次の駅までたっぷり30分近く走りつづけ、ようやく停まった。

12.とある駅で
降りた駅というのが、また見事に何も無い駅で、駅前にもコンビニが一軒あるだけ。空はイヤになるぐらい晴れていて、くそ暑いのでとりあえず水を買ってゴクゴク。美味いんだなこれが。

確認したら戻る列車は12時過ぎまで無いってことで、まだ一時間以上もある。しょうがないのでその辺をブラブラし始めた。駄菓子屋みたいな店や床屋の前を通り過ぎたら、車の往来の激しい道に出た。向かい側に学校らしきものがあり、前のグラウンドでサッカーの試合をやってる。学生かと思ってよく見たら、一応ビール会社かなんかのスポンサーもついている大人の試合らしい。

ちょうどいいや、と暑い中、ぼ〜っと試合を見ていた。試合の方はいちおう組織プレーも見られ、ちょっとしたレベルだった。

ようやくやってきた電車に乗り、満員だったので
ドアの無いステップに腰掛けて涼んでたら、車掌が来た。ふっと見ると、なんと行きの電車の車掌さんだった。目が合ってニヤリ。「駅はもうすぐだ」見たいなことを言って(たぶん)歩いていった。
御存知!
ワット・プラ・マハタートにて2
13.やっとこさアユタヤ
アユタヤに着いたのは予定より2時間遅れ、すでに13時近い。アユタヤ遺跡はは河の中洲のようなところにあるので、実質島みたいなもん。駅は島外にあるので島に渡んなくちゃいけない。橋もあるけど、そこまで渡し舟のほうがかなり便利。船を降りてレンタサイクルを借りようとそのへんを歩き回ったが見当たらない。駅前には何軒かあったのに。結局あきらめてまた船に乗って駅前に戻り、そこでチャリを借りた。またまたロスしまくり。


アユタヤは14世紀〜18世紀まで400年ちょっとの間栄えたアユタヤ朝の都で、山田長政の日本人町なんかで日本にも縁が深い。ただ残念なことに1767年にビルマ軍の侵攻を受け完全に破壊されてしまった。ここまでやんなくても・・・と思うぐらい完全無欠な壊れ方で、何でそんなに恨みを買ったんだろうと思う。


駅に近いワット・プラ・マハタートから見ていく。さすが世界遺産だけあって、たくさんの人だ。れいの有名な木の根にとりこまれてしまった仏頭、頭の取れた仏像群など、残骸の数々が続いていく。ワット・プラ・シー・サンペットあたりには観光用のゾウがわんさかいて、華やかな雰囲気だ。

何も無かった駅で
関係無いけどワット・アルンの仏塔
ぞ〜さん
ワット・プラ・マハタートにて
14.あっという間のアユタヤ
のんびり4つ5つ、おもな遺跡を見ていたら、もうすでに夕方。最後にワット・ロカヤスタの寝釈迦を見て駅に戻った。さすがに半日足らずではちょっと無理があったようだ。郊外には全くまわれずじまい。

駅に戻って手近な電車でバンコクに帰ろうとしたら、鉄道事情により、6時過ぎまで電車無し。そのとき4時20分。「あかんがな〜」と思いながら、「歩き方」をチェックしてるとバスがあるようだ。乗り場は島内らしい。そこで再び渡し船に乗り込み、バス乗り場と思しきところまで、移動。

バスは確かにあった。エアコン着きのバスは一部座席の壊れてるシートがあったとはいえ、なかなか快適だった。ただ、到着場所がバンコクの中心から北にだいぶ離れた、北バスターミナル(「歩き方」による)。人であふれかえってるが、あまり観光客が利用する類のところでは無いので、英語の表示なんてどこにも無い。だいたいここがほんとに北バスターミナルであるかどうかさえわかってないのだ。すっかりお手上げで、しょうがないので、タクシーをつかまえて「ルンビニー公園へ」。めざすルンビニー公園は、予想以上に遠かった。せこく時間をケチったために結局10倍以上の金を払うことになっちまった。急がば回れとはよく言ったもんだ。

なお、この後タイシルク屋(御存知ジム・トンプソン)さんで買った土産が、航空券を除けば今回の旅行で一番高い買い物だった。ちょっと情けない・・・。
何も無いところに突然あらわれる寝釈迦
ワット・プラ・シー・サンペットの三連塔
   


バンコクの旅

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