17.ベテルスで過ごしたおだやかな時間 |
翌日。 老夫婦とおばちゃん4人の団体が到着。ここまで現われるか。やかましい一団を眺めながらため息をつく。老夫婦のダンナさんはなんと91歳とのこと。杖をついてはいるがちゃんと歩いている。しかし91歳でオーロラを眺めながら何を感じるのだろうか?少し興味が湧く。 午後はSさん夫妻と共にスノーモービルにトライ。ネイティブの渋くてかっこいいおじさんが操縦方法を教えてくれる。犬ゾリは新雪のせいでイマイチスピード不足だったけど、こちらはさすが文明の利器。新雪だろうがなんだろうがガンガンにスピードが出る。だがルートの出来てない新雪部分を走るときはハンドルがとられてけっこう大変だ。 途中で交代して運転した。バイクに乗るのと似た要領だ。クラッチは無くってアクセルをひねるだけなのでスクーターに近いか?真っ直ぐ走る分には問題無いが、カーブでは倒れそうになる。 |
遅い夜明け
19.もう一人の日本人 |
実はこの村にはもう一人日本人がいた。 Mさんという女性で、大学卒業後インターンとして1年間の予定でこの地に来ていた。ベテルスに来る前はネイティブの村にいたそうだ。この村の学校は小学校、中学校、高校が1セットで、それでも全部あわせても17人の生徒しかいないのだが、今はそこで子供達を教えている。 スノーモービルの後、Sさん夫妻と一緒にMさんの小学校に遊びに行った。時間も遅かったので残念ながら生徒はみんな帰った後。Mさんに学校内を案内してもらった。 ところが学校は予想していたような、素朴なものでは無かった。驚いたことに生徒一人に一台ずつパソコンがあるのだ。達人クラスの生徒もいるらしい。他にもいろんな機材がそろっている。日本の学校の整然と机がならんでいるのとはかなり違う印象だ。 もっと驚いたことがあった。美術?の時間ではカリブーの角などを使いアクセサリーを作っているのだが、それをインターネットのオークションに出して売ってるのだ。売れ行きは相当良いようだ。数日前に出品したものがほとんど売約済になっている。ただもう驚くばかりだ。非常に興味深い体験だった。 |
i-macがずらり
かまくらにはいってみた
18.ムース発見 |
20分ぐらい走っただろうか?突然オジサンがわき腹をつつく。Uターンするのかと思ったらどうも違う。 「ムースがいる。」オジサンは言う。いわれて茂みを見渡すが僕には全く見えない。オジサンさすがに目がいい。思わずケニアのオガオさんを思い出す。S夫妻と合流して一緒にムースに近づく。ある程度近づいたところでやっとのことで姿を確認できた。クビが動いている。でもまだだいぶ遠い。ムースは食事が終わって休憩中のようだ。おじさんはムースを立たせてくれると一人スノーバイクに乗り近づいていく。 ムース、気配を感じたのか突然立ち上がり茂みの向こうへ一目散。残念 |
みょうにうれしそう2
学校の入り口
アラスカ・オーロラ旅行記
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