29.日本に向けて
この先はあまり語ることも無い。

行き以上にうっとおしいアラスカ航空のセキュリティーチェック以外は特筆すべきことも無い。厳しいチェックで余裕のあった時間は見る間に無くなったが、それでもなんとか無事に飛行機に乗ることができた。今回は本当に厳しいチェックに悩まされつづけた。

飛行機はシアトルへ、さらにははるか日本に向けて、すでに暗闇に包まれたフェアバンクス空港を飛び立っていったのだった。
27.さらばベテルス
フェアバンクス行きの飛行機は、去年のGさんのコメント「時間どおりに飛んだことなんて一度も無い」の通り、出発予定の11時の予定を過ぎても来ない。だが、ちょっと遅れるという無線が事前に入っていたので、それほど慌てるでもない。フェアバンクス発シアトル行きの飛行機にはまだ少し余裕があった。

少しでも長くここにいたいと思っていた。でも時間は確実に過ぎていった。

フェアバンクスからの飛行機が到着。そのままフェアバクスに戻る飛行機になる。

最後にピートとトムとJESさんと一緒に写真を撮った。
そして・・・僕たちはセスナに乗り込んだ。
28.ワイズマンの青年

セスナではワイズマンという20人ちょっとの集落に住んでいるという青年が一緒になった。陽気な青年なのだが、それ以上に日本人と話したことがあるのか、わかりやすい簡単な英語でしゃべってくれる。

彼は何年か前に冬のマッキンリーに登っていった日本人のことをしゃべっていた。ワイズマンに滞在したそうで、そのとき世話をしたそうだ。ちなみにワイズマンはコールドフットにある飛行場からスノーモービルに乗って1時間ぐらい走るとのこと。ぜひ来いと言ってたが、後で調べたら冬に食事を出してくれる宿が無い。興味はわいたがちょっと無理だ。

彼はコールドフットの飛行場で降り、近くに止めてあるスノーモービルに歩いていった。ここじゃ誰も盗るやつなんていないに違いない。

天気はあまり良くなく、ガスの切れ間にいきなり目の前に山が出現したりして、スリリングだった。

ピート、トムと一緒に
ミニー寝てんじゃねぇよ!!
最後にもう一枚
30.そして・・・
雲に悩まされつづけた旅だった。

オーロラだけに限って言えば、良いオーロラを見ることの難しさと、前回がとても幸運だったということを再認識した訳で、全体的に厳しい体験だった。

だが、それにもかかわらず、やはりアラスカ旅行はとても楽しかったし、実りが多かった。北欧などに比べて、これと言って見るものの無い冬のアラスカの魅力を語るのは確かに難しい。

だが、もし良かったら一度ベテルスロッジを訪れてみてほしい。こんな説明をいくつ並べるよりそのほうがきっとわかってもらえるはずだ。

「世界の果ての理想郷。」
今回ベテルスを訪れて感じたことだ。
疲れたとき、傷ついたとき、
ここは僕たちを穏やかに包んでくれる。
そして、心を少しだけ洗濯して送り出してくれる。
「そしたらまたがんばるんだ」

その日僕はこの地を去った。

だが近い将来僕は再びこの地を訪れることだろう。
その日まで・・・
ピートさん
ワイズマンの青年と一緒に


アラスカの旅2
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